シュトレンはドイツを代表するクリスマスのパン菓子です。シュトーレンと発音を伸ばして読む読み方は間違いで、シュトレンが正解。
ドイツではクリスマス前に少しづつ食べていくという習慣があります。歴史を辿れば14世紀にパン屋の「組合」を認可してもらうかわりに司教に献上したパンが「シュトレンと云う白い棒状のパン」だったそうです。ドイツ語のシュトレンには「棒」という意味があります。こうして献上するものという伝統が始まり、16世紀には「クリスマス・シュトレン」に発展したのだそうです。幼子イエスキリストのおくるみに似ているとも云われています。
ラム酒に漬けたドライフルーツとナッツ。それにマジパンを入れるのが定番です。日持ちのよい菓子パンで、焼成後、常温で一ヶ月はもち、日ごとに味がしみておいしさが増します。
クリスマス・ケーキと違ってシュトレンは、一年をとおしてお召し上がりになれる菓子パンの代表と云ってもよいでしょう。
「パン・オ・ヌフ」では、ラム酒漬けのレーズンとクランベリー、ワイン漬けのイチジク、レモンピール、くるみ、そしてマジパンが入っており、シナモンとナツメグ、ジンジャー・スパイスを利かせています。切り分けたとき、中央に見えるマジパンの食感が口いっぱいに広がります。真っ白い粉砂糖をたっぷりとふるいかけてみなさまのお手元にお届けいたします。
ラム酒漬けに一ヶ月。そして仕込みに一日、焼成に一日、仕上げに一日の都合三日。ヌフの本格的なシュトレンは妥協せず、ほんものの味を愚直に追求いたしました。
自家製のレーズン酵母でていねいに作られたひと味違う「ヌフのシュトレン」をぜひお楽しみください。